- 定番モデルから特注仕様まで熱効率を追求した設計により、スピーディーかつ遺骨の尊厳(綺麗に遺骨を残す)に配慮した火葬が可能。
- 排ガス処理に重点を置き、全モデルにおいて煙・臭いダイオキシン対策に万全。
- 高品質の耐火煉瓦・耐火セメント・断熱ボード等を適材適所でセレクトし高い、耐熱性と耐久性を実現。
- 照射角度を調整できるバーナー、温度と時間による燃焼管理システムを採用し、高いユーティリティーを実現。
- 台車部分の綿密な設計とシームレスな耐火材打設により油漏れを最大限に抑制。
- 市町村条例等によるペット火葬炉の排ガス規制・構造基準に完全対応。
- お客様と弊社の協力体制により、迅速なメンテナンス対応を明瞭かつ安価でご提供。
製品紹介
火葬室
火葬室内は安全かつ迅速に遺骨の尊厳を保ちながら火葬出来ることを目的とし、格サイズごとに熱効率と燃焼ガスのスト リームに焦点をあてながら綿密に設計され、熟練した技術によって手作業にて作られます。
また、炉壁は内側の耐火煉瓦、 外側の断熱保温材といった2重構造にくわえて、バーナーやブロワ―、炉内点検口などが配置され、複雑な成形を求めら れるところには不定形耐火物を採用し、耐火性・耐久性などに十分配慮した作りで末永くご使用いただけます。

小型専用のDEP380型

中小型用のDEP840型

オールマイティー型DEP1000型

特大犬にまで対応できる
特注モデル

制作過程のイメージ1

制作過程のイメージ2
2次室(排ガス処理室)・サイクロン・煙突
近隣の方や環境に配慮することを目的とし、火葬室とは別個に2次室(排ガス処理室)を設けております。プラスチックやタイヤ等を無公害 焼却するために開発された弊社製廃棄物焼却炉の排ガス処理技術を採用し、高温滞留処理により脂分の多い大型犬などの火葬時に も黒煙や臭いなどを発生させずにご使用頂けます。また、排ガス処理室はもちろんの事、煙突に至るまで耐火材をしっかりとライ ニングしてあり、抜群の耐久性を誇ります。
※すべてのモデルでオプションとしてサイクロン集塵器の追加が可能です。

2次室(排ガス処理室)が内臓型のDEP380型

同じく内臓型のDEP840型

2次室が独立したDEP1000型。脂肪が多い個体でも煙が出ません。

2次室の後段にサイクロンを搭載し煤塵対策も
万全なDEP1000SD型

DEP1000型2次室断面

ステンレス+耐火材の煙突全モデル共通仕様
台車・ベッド
台車・ベッドは採骨の際、必ずご遺族の目に触れる部分です。綿密な設計と熟練した技術者によるシームレスな耐火 材打設がなされ、耐久性はもちろん、油漏れやそれに付随した採骨時の「臭い」を最大限に抑制します。
また、重厚 感のある外観は採骨時の尊厳ある雰囲気を演出します。

DEP380型 800*500m (奥行*幅)

DEP840型 1200*720mm

DEP1000型 1500*750mm

特大犬対応特注モデル 1600*800mm

DEP840型淵部分のカスタマイズ

人用火葬炉 火葬台車冷却装置
投入扉
扉が閉まる時は「告別」を意味し、再度扉が開くときは「遺骨との対面」を意味するものと弊社は考えます。 告別時 の雰囲気づくりと密閉度に優れた「モーター駆動の上下開閉式」と格納する建物の省スペース性に優れた「ハンドル 固定式」の2タイプをご用意しております。

DEP380型 ハンドル固定式

DEP840型 上下開閉式(ハンドル固定式への
変更可能)

DEP1000型 上下開閉式(ハンドル固定式への変更可能)
バーナー・付属機器・ユーティリティー
付属機器の中でもっとも重要と言えるバーナーは世界一の信頼性を誇る日本メーカー品を使用し、「灯油」「A重油」「ガス」に対応した製品を選択頂けます。また、全モデルにおいて「バーナー照 射角度の可変構造」や「燃焼空気と冷却空気を供給するブロワ―の個別制御」を採用したり、火葬中の炉内確認窓の位置、サイズ等を任意でご指定頂ける等、お客様の使い勝手を大切にしています。

写真手前がブロワ― 写真奥がバーナーと照射角度可変構造(DEP1000型)

同じくDEP840型

ガスバーナーモデル(人用火葬炉)

DEP1000の炉内確認窓

確認窓や清掃用ドアなどのカスタマイズ例
スペック 定番モデル
DEP1000R 小型から大型までのスタンダードモデル

燃焼方式 | 2段階燃焼方式 | – |
火葬対象 | 犬・猫・小動物・その他 | 最大70kg程度 |
火葬室面積 | 1.20M2 | 1500×800mm |
排ガス処理室容積 | 0.68M2 | 高さ(頂点)580mm |
火葬台車サイズ | 0.4M3 | – |
1次バーナー (角度調整可) | Kato-GPN50 | 30.3ℓ/h |
2次バーナー | Kato-GPN35WEM | 17.0ℓ/h |
ブロワー | Chuanfan-MS-202 | 4台設置 |
電源 | 三相200V/h | 煙突:SUS304 |
消費電力最大 | 3.35Kw/h | – |
鉄鋼材料 | 本体:SS400 | 煙突:SUS304 |
耐火材料1 | 耐火煉瓦SK-34/35 | 断熱材 |
耐火材料2 | 不定形耐火物 | – |
焼却能力設計値 | 60Kg/h | – |
※火葬対象の発熱量を2300Kcal/Kg で算出
※品質向上の為予告なく仕様を変更する場合がございます。
DEP840R 中小型犬用のエコノミーモデル

燃焼方式 | 2段階燃焼方式 | – |
火葬対象 | 犬・猫・小動物・その他 | 最大30kg程度 |
火葬室面積 | 0.84平方メートル | 1200×700mm |
火葬室容積 | 0.35平方メートル | 高さ(頂点)450mm |
排ガス処理室容積 | 0.18平方メートル | – |
火葬台車サイズ | 1200×720mm | – |
1次バーナー (角度調整可) | Kato-GPN30 | 22.7ℓ/h |
2次バーナー | Kato-GPN20 | 15.1ℓ/h |
ブロワー | Chuanfan-CS-50 | 4台設置 |
電源 | 三相200V/h | その他指定可能 |
消費電力最大 | 1.9Kw/h | – |
鉄鋼材料 | 本体:SS400 | 煙突:SUS304 |
耐火材料1 | 耐火煉瓦SK-34/35 | 断熱材 |
耐火材料2 | 不定形耐火物 | – |
焼却能力設計値 | 38Kg/h | – |
※火葬対象の発熱量を2300Kcal/Kg で算出
※品質向上の為予告なく仕様を変更する場合がございます。
特注モデル
火葬室のサイズ、台車サイズ、炉材の選択、排ガス処理の方法、バーナーにおける使用燃料の選択やユーティリティーなど、お客様の要望に合わせて都度設計することが可能です。
お気軽にお問い合わせください。
メンテナンス
設置後メンテナンスの基本理念
弊社ではより低コストで迅速なメンテナンス対応を実現するためには、お客様と弊社が協力体制を築き上げることが一番と考えます。
故障発生に備えた準備と、解決方法を事前にご指導することで緊急の対応を円滑にし、定期訪問等で故障の未然防止に努めます。
バーナー
バーナーは火葬を行う上での最重要部分です。
迅速に対応出来なければ火葬依頼のお客様にご迷惑をお掛けする事態を招きます。
- 納入時に日次メンテナンス箇所と注意点をご指導致します。
- 弊社は加藤鉄工バーナーの正規代理店ですので故障部品の取り寄せが迅速に行えます。
- 部品をお送りしたのち、電話で交換作業のリアルタイムサポートを致します。
- 機械が苦手なお客様・遠方のお客様には予備のバーナーをあらかじめご準備頂き、故障品を輸送していただき
修理してお返しいたします。(全機種においてバーナーの取り外しが容易です。) - 電話によるリアルタイム診断で必要最小限の部品交換で修復する事を常に心がけます。
- ご希望があれば部品ごとの交換方法等を訪問してご指導させて頂くことも可能です。
ブロワー
燃焼空気を送り込む為に必要な装置です。
故障・不具合は火葬時間と消煙・消臭機能に支障をきたします。
- モーター・ベアリング・羽根等、部分修理での対応を基本として費用を最小限に抑えます。
- バーナー同様、予備品を利用した輸送修理に対応します。
- バーナー同様、リアルタイムサポートに対応致します。
温度センサー
温度センサーは消耗品でありながら、故障すると他の部品が稼動しなくなる重要な部品でもあります。
- 電極を2本繋ぐだけの簡単作業で交換できますので基本的には弊社は部品の提供だけで交換はお客様にお願いしてます。
- 使用頻度にもよりますが、1日約2回の稼動で、2年に一回くらいの交換頻度です。(価格は¥23,000前後)
- センサーの保護菅をセラミックス・ステンレス・特殊ステンレスからお選び頂けます。
火葬台車
火葬台車は採骨時の主人公であり、施工に問題があると脂漏れなどの発生につながります。
またバーナーの火炎と火葬対象の脂分で劣化が避けられない部分です。
- 規模の大小に関わらず部分張替え・全張替え、全ての修理依頼に対応します。
- ご自分で補修工事が可能なお客様には納入時の仕様と同じ材料を提供することが可能です。
- 1600 × 800mmの火葬台車の耐火物全張替えで約 ¥ 600,000~(交通費別)と安価な価格設定をしております。
火葬室炉壁
堅牢な構造を誇る弊社製火葬炉では滅多に修理機会が訪れませんが、長年のご使用のうちには修理機会が訪れます。
- 耐火煉瓦の積みなおし、耐火セメントの張替え、規模の大小を問わず完全対応致します。
- ご自分で補修工事が可能なお客様には納入時の仕様と同じ材料を提供することが可能です。
リペア・補修事例
耐火煉瓦の炉壁補修は比較的簡単に出来ますが、火葬台車(ベッド)のリペアは熟練した技術と経験が必要となります。
こちらでは火葬台車の耐火物の全張替えの様子をご案内いたします。

1.施工前の火葬台車の写真。表面の劣化と共に油漏れが少々見受けられる状態。

2.既存の耐火セメントは全て解体はつり。

3.鋼材の素地が見えるまで綺麗にはつり、定着アンカーの破損部分を再溶接。

4.型枠を配置し新しい耐火セメントを流し込む。

5.指定量の流し込みが済んだら表面部分の形成に取り掛かる。

6.表面加工。職人の腕が最も試されるところ。仕上がりの美しさを追求して丁寧に作業を行う。

7.加熱・反応・養生。適正温度で反応させないとひび割れ等が発生する。 これにて工事完了。